病院で行われる検査シリーズの第5回目です。テーマは白血球
白血球数は血液疾患や感染症、炎症の有無を見るのには不可欠な検査です。
いまは白血球数を見るだけではなく、分画(白血球百分率)を調べることにより、
より詳しい情報を得ることができます。
みなさんにとって、分画と言う言葉は耳慣れないものかもしれませんので、ちょっとだけ説明します。
ヒトの末梢血(ヒトの体を巡っている一般的に血と言われるもの。「血が出た」ときの血です(^^;) )にある白血球は、
細菌感染や炎症などで増加する好中球、
ウィルス感染やリンパ腫などで増加するリンパ球、
アレルギーや寄生虫感染症など増加する好酸球、
慢性骨髄性白血病などで増加する好塩基球、
感染症の回復期などで増加する単球の5種類から成り立っています。
これらは、だいたいどれぐらいの割合で血液中にあるというのが分かっていますので、
患者さんの分画を見ることによって、「どのような異常か」を推測することができるのです。
それでは白血球の参考値(最近はあまり正常値とは言わなくなりましたね)はどれぐらいでしょう?
白血球数ですが、約4000~9000/μl(これまた施設によって参考値は変わります)。
分画は、好中球が50~65%、リンパ球が27~45%、好酸球:0~6%、好塩基球:0~1%、単球:2~7となっています(当施設)。
白血球数の増減はそのほとんどが好中球の変動によるものですが、
一般的に白血球数が1万以上を白血球増多症、4000以下を白血球減少症といわれます。
急性虫垂炎(俗に言う盲腸)などの急性炎症では、1万~2万程度に上昇することが多く、
5万以上の増加の場合、白血病などを疑う必要があります。
他にも白血球数の増加・減少を示す病気はたくさんありますので、他の検査と組み合わせて診断していく必要があります。
喫煙でも白血球数が増えることもありますので、白血球数増多=病気とも言えませんが、
中には重篤な疾患の初期ということもありますので、いずれにしても医師の診察が必要ですね。
健康診断に行く時間がない忙しい方には、郵便検診という便利なものがありますね。
用語解説>ちばれよー=頑張れよ(うちなーぐち=沖縄語)という意味
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